「作品との対話」~西日本新聞書道之友展2017

大川こども書道塾

2017年07月10日 11:30





「西日本新聞書道之友展2017」が福岡県立美術館で開催され、多くの書道愛好家の方々の素晴らしい作品が多数展示してありました。

日々の書に対する想いが作品に表現されており、一筆一筆から作者の心が感じられるようでした。



子どもから大人まで多くの方々が筆を握っておられることが、書に親しむ者として大変うれしく思いました。


並んでいた作品は、同じ作品というものは一つもありません。

また、同じ線もありません。

書いた人の線から、その人の心が感じ取れるような鑑賞の仕方ができるといいですね。

上手い下手の見方だけではなく、

短歌や俳句、絵画を見るように…。



「見方」や「感じ方」が豊かにできるようになるとまた、違う「書」の楽しみ方ができるかもしれません…。



一応特別賞・特選など、審査で「賞」に分けられるのですが、上手な作品、劣る作品で分けてしまう見方だけではなく、「成長の途上の作品」だなとか、「賞を取るために書いたのではなく、一つの表現として作ったもの」だとか「とても苦しんで生み出した作品」だなとか…。

見る作品を色々な角度でキャッチしてみてもいいのではないかと思います。



私が作品を見る時は、作品にインタビューするんです。

なぜこの言葉を書いたのか?

どんな気持ちで筆を動かしたのか?

書いた後の今の心は…?など

聞いています…。


作者の心と見る人の心の交わり、対話するような感じで見てもおもしろいのではないかと思います…。






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