2017年01月27日
「思い出の渡り廊下…」
↑てっぺいに作ってもらったものです(^-^;)
教室に飾っています…(^^)/
「思い出に残る子どもたち…」(1)
○「金髪の女子二人組」…
中学校に勤めていた時のこと、いつも掃除の時間に渡り廊下ですれ違う「金髪の女子二人組」がいました…。
いつも明るく「おっ!先生!」って声をかけてくれる生徒で…。
私も若かったせいか、年も近いので気軽に話かけてくれていました。
掃除の時間の渡り廊下を渡る数秒間…。
二人とも彼氏がいるらしく、彼氏のことをよく話してくれていました。
時には、沈んだ表情の時もあり、すごくテンションが高い時もあり…。
彼氏と何かあったということがすぐわかり、見た目は「金髪」だけれども「純粋で、素直な子たち」でした。
担当学年が違ったので、「髪の毛」のことは、あまりタッチせず…。
しかし、たまに学年の風紀検査で指導され、黒髪に変身してくる時もありました…。
内心この子ら「金髪」が似合っとるなぁと思うこともあったりして、「髪の毛」を見て話をすることはありませんでした…。
ある日、いつもの掃除の時間…
二人が渡り廊下を通る時間…
足音が一人…、あれっ?…。
「今日一人?」
「うん。学校に来てない…。」
「何かあった?」
「わからん…」
次の日も一人、次の日も…。次の日も…。
何日も、何十日も…「金髪の女子二人組」にはならなかった…。
不登校になったようで…。
掃除の時間の数秒間の会話がなくなったのがさびしく感じられました…。
後に聞いた話だったのですが、家庭環境が複雑だったようで…。
彼女たちは3年生だったので、卒業がもうすぐのところまで来ていました…。
…いつもの掃除の時間…、
スリッパの音が二人分、「カタカタッ…」と近づいて来て…、
「久しぶり!」と…。
見た瞬間、髪の毛は前と同じ「金髪」だったが、身体がガリガリに痩せ細っていた…。
「久しぶり!」と言いたかったが、
思わず「大丈夫か?」と言ってしまった…。
あまりに痩せ方がひどくて、顔色も青白く、脚が鶏の脚のように細くなっていた…。
顔は以前のように笑顔だったが、力のない笑顔だった…。
色々なことを考えた…。
家庭で何かあったのか…。
食事ができないくらい辛い思いをしていたのではないかとか…。
学校にできることはなかったのか…。
私にできることはなかったのか…。
渡り廊下でのあの笑顔は…。
卒業後、どうしているかわからないが、元気にしてくれているといいと…。
「金髪の女子二人組」…
もう30歳近くになっている…。
Posted by 大川こども書道塾 at 11:15│Comments(0)
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