2016年12月28日

楽書新聞153号~「作品の価値」



今年最後の楽書新聞(153号)発行致しました(^^)/

今回は「第66回西日本書き方大会」での頑張りを載せております。



「私が思う作品の価値…」

「価値観」というのは人によって、人それぞれで違いがあります。私はまだまだ未熟者ですので、作品を「よい作品」「そうでない作品」と見極めるのはとても難しく感じます…。

長く書道を勉強させていただいていますが、全然未熟です…。

作品自体に「良し悪し」をつけるのもどうかなという考えもあります。


ある大工さんのお話で、

「大工というのは仕事ですが、その前に人間なんです。大工という仕事を持った人間なんです。すべてにいいかげんではいかんのです。どこかがいいかげんなら、それが仕事に出ますからな」

ということを言われています。

要するに大工の前に、「人間としてどうなのか…」ということを言われているのだと思います。


「人としてもしっかりしている大工なのか…?」


それとも…


「大工の仕事だけをしっかりしようとしている人間なのか…?」


人というのは、自分が思っている以上に様々な考え、価値観を持っています。


一概には言えませんが、私はこの大工さんが言われる「まずは人間としてどうなのか…」というところが大切な部分だと思います。


いくら素晴らしい作品でも…

いくら成績がよくて高学歴でも…

いくら大金持ちで、高い地位がある人でも…


「人として…」の部分が欠如しているとさびしい気がします…。


習い始めた子どもたちで最初から上手い子なんて一人もいません。見たこともありません…。

しかし、最初は上手くないかもしれませんが、「一生懸命さ」があります。

私の思う作品の価値というのは、「技術」だけ高ければいいということではなく、まずは「人としてどうあるべきか…」「人として一生懸命であるか…」を考え、行動できている人の作品が価値があるのではないかと思います…。

いくら素晴らしい賞を取ったとしても、人として成長しよう、向上していこうという気持ちがなければ、価値は薄れると思います。

逆に、習い始めたような子や成長途上の人で、どう見ても上手くはない、技術的にも劣る作品であるが、「人としては大変立派である」「みんなからも応援してもらえるような人物」であれば、愚作であったとしても価値のある作品だと思います。


大工さんの言葉から「どう作るかより…、どういう人が作るか…」に作品の本当の価値があるように感じます…。















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Posted by 大川こども書道塾 at 10:10│Comments(0)書道塾の日々の様子
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